新名称で養殖スマPR 販売推進検討会
愛媛県が新たな養殖魚種として研究を進めている「スマ」の販売戦略推進検討会の本年度初会合が15日、松山市北持田町の県中予地方局であった。委員にブランド化やマーケティングの専門家3人が加わり、スマの新たなネーミングなどについて意見を出し合った。
スマは、日本以南の太平洋沿岸に生息するマグロやカツオの仲間でトロに似た味が特徴。クロマグロの代替魚になり得るとみて、県と愛媛大が共同で養殖技術の開発に取り組んでいる。
新たな委員は、県が開発した「愛媛甘とろ豚」などのブランド化を手掛けたクリエイティブ・ワイズ(広島市)の三宅曜子社長と飲食店情報検索サイトの運営会社「ぐるなび」(東京)の鈴木信司プロモーションプランナー、愛媛大南予水産研究センターの竹ノ内徳人准教授の3人。
会合で三宅社長は「マグロともカツオとも違う全く新しい魚であることを出していける名前、ブランド戦略でないといけない」と強調。竹ノ内准教授も「代替魚は使ってはいけない言葉。マグロの代わりとして売り出すと、価格も引きずられる」と指摘した。
ネーミングはこれらの意見を踏まえ、三宅社長が提案する。知事が最終決定し、11月に予定の次回会合で報告される。